この記事は、プログラマー兼システムエンジニアの経験がある、1児の母「あすか」さんが書いています。
プログラマー兼システムエンジニアの現役ママ、あすかです。
生活を取り巻くさまざまな物が、インターネットにつながるIoTとなり、これからAI化はますます加速していきます。
時代の変化に応じて、プログラミングの義務教育化が決まりました。子どもが将来どんな職業に就くとしても、AIに関する知識は必須スキルとなっていくでしょう。親としてもこの時代の変化に機敏に対応したいものです。
IoTとかプログラミングとか、いろいろニュースをにぎわしているけど、いまいちその内容がわからない・・。
この記事ではそんなママ・パパのために、プログラミングに精通するわたしが、子どもが学ぶ「プログラミング」について詳しく解説していきます。
目次
プログラミングって何❓
プログラミングとは、コンピューターシステムを思い通りに動かすために書く「命令文」のこと。プログラミングは、わたしたちの生活を取り巻くあらゆる「機械」のなかに組み込まれています。
「このボタンをクリックされたら、この画面を表示する」
「このスイッチを押されたら、照明が暗くなる」
何気なく使う家電の動き、これらはプログラミングされた命令文によるものです。
スマホやパソコン、あらゆる家電も、実は「この機械をこういう風に動かしてね」っていう「命令文=プログラミング」に基づいて動いています。プログラミングには、英語や日本語のようにたくさんのプログラミング言語があって、代表的なものはjava、C、Pythonなど。これだけ見るとすごく難しそうですけど、習慣的に見ているとプログラムコードは読める・書けるようになっていきます。

実際のプログラムコード
AI化とIoTってなに?
AI(artificial intelligence)とは人工知能のこと、IoT(Internet of Things)は物のインターネット、あらゆるすべての物がインターネットにつながる、ということです。
IoTやAIは、わたしたちが何気なく過ごしている日常に浸透しています。たとえば「スマホ」。
スマートフォンは携帯電話にインターネットが接続され、あらゆるサービスを楽しむことができていますね。動画をみたり、WEB検索したり。これも「携帯電話」という”物”に、インターネットがつながって成り立つIoT。
スマホのなかには、AI(人工知能)も入っています。一番わかりやすいAIといえば「Siri」。スマホに話しかけると、まるで人と対話しているように質問に答えたり、問題を解決してくれたりします。お掃除ロボットのルンバなんかも、AIを持つ家電です。
インターネットとつながるカーナビも、ネット接続され動画ストリーミングを楽しめるようになったTVも、インターネットを経由して世界中のプレイヤーと遊べるゲーム機も、すべてIoT。IoTやAIはもはや私たちの生活から切り離せなくなっているのです。
IoTやAIはまだまだ始まったばかり。開拓されきっていない需要がたくさんあるので、IoTとAI搭載のアイテムはもっと増えていくことが予測されています。わたしたちの子どもたちが大人になる頃、身の回りはもっと進化したAI化されたIoTで埋め尽くされていることでしょう。
どうしてこれからプログラミング教育が必要なの?「時代の二ーズ × 最低限の必須知識」
ママやパパたちに、知っておいてほしいことがあります。
プログラミングを仕事とするわたしは、これからの子ども達にとってプログラミングは必須な知識になっていくと予測しています。
その理由は2つ。
確実に進む「AIとIoTの普及」によって、
- IT業界の人材が不足する
- 悪意のあるプログラムから自分を守る必要がでてくる
ことです。
世界的にIT業界で急激に技術者が不足・・・IT系技術者のニーズが高まる
IoTとAIの進化によって、今後IT業界の技術者のニーズは高まるばかり。対照的に、専門性が高いIT技術を持つ人はごく一握り。日本だけにとどまらず、IT業界は世界的にみても人材不足になることが予測されています。
米国では、2020年地点で必要なIT技術者140万人に対し、コンピュータ科学専攻学生は40万人に満たない、と言われています。これは日本国内でも同様で、少子化も相まってさらに人手不足は深刻化していくでしょう。
現在でいう社会人なら「ワード・エクセルができて当たり前」の風潮みたいに、わたしたちの子どもが成人するころには、「プログラムは読める・書けるが当たり前」になっていく。今よりIT系企業やベンチャー企業は増えているでしょうから、プログラミングは非常に重要なスキルになってくるでしょう。
参考
ゲイツ氏やザッカーバーグ氏、プログラミング教育促進運動「Code.org」に参加
AIとIoTの急激な普及に伴って、悪意があるウイルスも増える・・・IT面において自分を守る知識が必要
AIやIoTが急激に広まっていく。今までなかったものが急に普及していくと、同時に関連して増殖していくのが「脅威」です。
誰もがスマホやパソコンでインターネットに接続できる時代。2000年をすぎてからインターネットは急激にわたしたちの生活に浸透していきました。同時に、インターネットを使うひとを狙う「ウイルス」も同じように増殖していったのは、記憶に新しいでしょう。便利なネットが普及するにつれ、コンピューターウイルスやハッキングなど、ネットに関する犯罪も増加していったのです。
高齢者が増えると、オレオレ詐欺が増えていったように、何かが増えると、増えたものを狙った犯罪者も増えるものです。これはAIやIoTも同様。
これからはAI・IoTが生活に欠かせない時代に突入する。その分、AI・IoTを狙った脅威も増える。自分の身を守るのは自分です。自分を守るためには最低限「基礎知識」が重要。これからの時代は、AI・IoTの仕組みの基礎である「プログラム」とはなにか、知っておくことが重要になってくるのです。
プログラミングが義務教育になった!
2020年より、プログラミングが小学校の義務教育に追加されることになりました。
文部科学省からは
- 小中高にプログラミング教育を追加する
- 2020年から小学校でプログラミングを義務教育化する
ことが報告されています。
2020年からまず小学校での義務化、中学・高校でも基礎教育として追加されることが検討されていくので、2020年以降、子ども達の教育としてプログラミングが導入されていくことは確実。また、それまでプログラミング教育を受けていない子と、受けた子のスキルには格差ができていくことも予測されます。
プログラミングが義務教育になることで予測されること
プログラミングが義務教育として導入されるのは2020年から。まずは小学校から追加されています。
2020年以降生まれてくる子ども、小学校に入る子どもたちは、コンピュータープログラムに触れる機会がたくさんありますが、義務教育化される前の子どもはとくにプログラミングに触れる機会が少ない。少しの年齢の差でも、受けた教育に差があるわけです。その後の就職や入試などにも格差がでる可能性があります。今後は中学校・高校へのプログラミング教育が検討されているため、2020年以降生まれと、2020年以前に生まれた子どもに「スキル格差」が出ることは十分考えられます。
プログラミングの義務教育化もあり、これからの時代はプログラムコード(命令文)を書ける・読めるは当たり前の時代になっていく。文部科学省が中学・高校などの各学校にプログラミングやコンピューターの教育に力を入れていくのは時間の問題でしょう。同時に、コンピューター教育を受けた子、受けてない子の格差拡大も懸念されます。
参考
プログラミングを学ぶ教室がある?プログラミングが習い事になった
プログラミングを義務教育で学べなかった、2020年までに小学校に入学した子どもでも、プログラミングを学ぶ機会があります。
それは「習い事」です。
わたしの子どもも2020年までに小学校へ入学しているので、プログラミングを義務教育として受けていません。将来的にスキルの格差を心配し、今からプログラミングを習っています。
今では、子ども達にプログラミングを教える教室や、オンラインスクールがたくさんあります。都心や都会では大手プログラミング教育がどんどん参入していますし、地方でもオンラインでプログラミング教育を受けられるネットスクールがたくさんあるんです。
プログラミングを習う利点は、学校で受ける教科書的なプログラミング教育より、ゲームや遊びを取り入れた各スクールの独自教育のほうが、子どもの意欲が高くなること。遊びと融合させた教育方針なので、「勉強している」感覚ではなく、「遊んでいる」感覚でプログラミングを学べる。プログラミングをするうえで重要なアルゴリズム(プログラミングの流れ)も自然と身につけられるでしょう。
大好きなゲームやロボット。遊びと学びが融合して効率よく学べる
ゲームや遊びに目がない子どもはいません。宿題もしないでゲームばっかりしてはママを困らせます。ですが、プログラミング教育に関しては「ゲーム好き」「ロボット好き」な子どもほど、才能を開花させやすいといえるでしょう。これはほんとに。優秀なエンジニア・プログラマーって、ゲーマーが結構多いんですよ。
流行りのゲームをベースにしたプログラミング教育もあるので、ゲーム好きなお子さんは、ゲームに使う集中力をそのままプログラミングの勉強につなげることができます。
子どもが大好きな「マイクラ」でプログラミングを学べる
子どもが大好きなクラフト系ゲーム「マイクラ」。一度やるととことんハマってしまう子どもも多いゲームです。最近ではマイクラの仕組みが、想像力を豊かにさせることから、授業に取り入れている海外の学校もあります。
自宅でできるオンラインスクール「D-SCHOOLオンライン」は、小中学生向けプログラミングオンライン教室。教室に通わなくても自宅でプログラミングを学ぶことができます。子ども向けにわかりやすく、子どもがハマりやすい「ゲーム」や「ロボット」を題材にして、わかりやすくプログラミングが学べます。
マイクラでプログラミングを学ぶ「マイクラッチコース」は月額3980円とかなり安い。通学のスクールよりだいぶ経済的です。
家でダラダラゲームばっかりするようなら、ゲームの魅力を搭載した「オンラインプログラミング教育」と取り入れてみてもいいかもしれません。時間を持て余す子どもだからこそ、遊びと学びを融合させて、効率よく勉強させたいもの。なにより、月4千円足らずで遊びながらプログラムを学べるのは、すごくコスパがいい!14日間は月額が無料なので、一度体験でさせてみるのも◎♪
プログラミング技術の進歩していく。学ぶなら吸収力が早い「幼いうち」がよりbetter。
プログラマーの現役ママであるわたしが思うに、やっぱり子どもがプログラミングを学ぶなら、より早いうちから学んだほうが良いと考えます。プログラミング自体、まったく知らない言語を覚えるようなもの。英語を学ぶことと同じで、より柔軟な幼少期から始めるほうが、吸収力も大きいからです。
プログラミングは、論理的思考もすごく身に付きます。プログラミングって、コンピューターの知識以外にもたくさんの知識が必要なんです。
処理をうまくつなげるための論理的思考や、さまざまなプログラムが複合的につながって複雑な動きを想像する抽象的思考がないと組み立てられない。コンピューターの処理がどうつながっていくかを考える。しっかり論理的なプログラムコードが書けていないと、エラーが起こってプログラムが動かない。プログラミングはこの繰り返しなので、すごく論理的思考が身についていきます。プログラムを組み立てながらトライ&エラーを繰り返し、「どうプログラミング文章をつなげていけば、効率的でエラーがおきないか」という、「考えるちから」がついてきます。
幼少期から「遊び」ながら「論理的思考」を手に入れることは、後の様々な科目の勉強にも効果的です。私自身、プログラマーを経験してすごくそれがメリットに思っていました。子どもにも口酸っぱく「ちっさいうちからプログラムは勉強しときなよ」って言っています。
大人になってから、進歩して複雑になったIT技術をいちから学ぶことは大変ですが、幼少期から基礎を持っていれば吸収もしやすい。時代を先どったプログラミングの習い事はすごく一押しです。
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