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保育園行きたくない!ワーママが一度は経験する登竜門
保育園に通い出したこども。ある朝とつぜん起こる「保育園行きたくない!」コール。たぶん、このセリフをいわない子どもはめったといないんじゃないか、と思うくらい、保育園に通い出すと多くの子どもが口にするようになります。まだママ歴が浅かったりすると、あまりにぐずりすぎてママが折れてしまい、しぶしぶ休ませてしまうことも。
この記事では、保育園児に起こる「保育園に行きたくない」原因や対策について、解説していきます。
保育園行きたくない!はいつまで続くの?
「保育園に行きたくない」コールは、たいてい自分の意見をはっきり言うようになる2歳前後から始まります。ドアを出る前から、保育園の門に入る前から、保育園の教室に入る前から・・。シチュエーションは違えど、子どもはある一定の年齢になると、保育園に行きたくない意思をはっきり伝えるようになってきます。
だいたい、言葉を話せるようになる2歳くらいから始まり、4歳くらいまで続くこともあります。子どもによっては卒園まで続く子どももいます。何歳までつづくかは個人差が大きいでしょう。
保育園に行きたくない!とぐずる原因も多種多様で、
- ママと離れたくない
- なんか体調がすぐれない
- 保育園でいやなことがあった
- 家が落ち着くから家がいい
など、子どもによっていろいろです。
子どもだからこそ、保育園に行きたくない気持ちだけは伝えられるのですが、「なぜ行きたくないのか」と言われれば、発達段階的にもまだ詳しく論理的な説明ができないのです。だからこそ、働くママにとってはもどかしく、頭をかかえるところ。
保育園に行きたくない!ぐずられたときはどうしたらいいの?
保育園に行きたくない!と子どもが言い出したら、真向から「保育園に行きたくない」ことを叱るより、うまく気をそらせながら保育園に行く空気に持っていくのがよいでしょう。保育園に行きたくない、というのは一見わがままに見えて、信頼できる親に自分の思いを伝えているわけですし、本当に体調が悪かったり、保育園内の友だちのなかで何かトラブルがあるのかもしれません。
真向から叱ってしまうと、あとあとの親子の信頼関係にも影響することもあるので、まずは穏便に保育園に行けるような工夫が必要です。
1回くらいの「行きたくない」ならまだしも、あまりに継続するようなら、体調を調べたり、保育園の人間関係を先生に聞いてみたりするのもいいでしょう。なにか原因が分かるかもしれません。月に数回程度の「行きたくない」なら、あの手この手で子どもが傷つくことなく保育園に通えるよう工夫を取り入れていくとよいでしょう。
保育園行きたくない系園児、ママたちの対策例
世の中のママたちも、「保育園に行きたくない」子どもたちと格闘中!保育園児を育てるママなら、一度は経験する「今日は保育園に行きたくない!」。保育園にいきがらないこともたちとそのママの体験談と対策方法を紹介します。
保育園での楽しみを見つけて、登園しやすくなった
子どもスペック
- 3歳の女の子
- 一人っ子
- 保育園通学歴:3ヵ月
初めは私と離れるのが嫌で嫌で仕方なかったようで、もう保育園に行く前から泣きわめいてました。無理やり車に乗せ保育園に着いたら今度は車から降りようとしません。またも無理やり引きずり出し、今度はのけぞって歩こうとしませんでした。どうにもならないので抱き上げて教室に入れて先生に預けてました。こんなやり取りが約1週間続きましたね。
どうすればよいか園長先生に相談したところ、保育園で何か楽しみを見つけられるようにすれば行きたいと思うようになるとアドバイスをいただきました。まずは「給食で明日はハンバーグが食べられるよ!」と伝えたり、「おやつはヨーグルトだって!」など食べ物で釣りました。今では保育園に遊ぶことが楽しくなって自ら行きたいと言うようになりました。
子どもの好きなアイテムを取り入れて、気をそらす作戦
子どもスペック
- 4歳の男の子
- 小学校2年生の姉がいます。
- 保育園通学歴:1年ぐらい。
息子もなかなかグズって保育園に行きたがらないときがあります。そんな日の対策としては、お気に入りのおもちゃを使って保育園に連れていきます。息子は今しまじろうが好きなので、しまじろうのぬいぐるみを連れて、保育園にお見送りしています。
保育園に行って先生にお願いしたら、バイバイと行って私としまじろうは帰ります。迎えに行ったときは、頑張ったねーといっぱいほめて、息子の好きなグミを普段よりたくさんあげて達成感を味わえるようにしています。なかなかグズって気持ちがのらない日は、車でおやつ食べながら行こうと誘ったり、帰りに好きなおもちゃ買うよと約束したり。お金はかかるのですが、好きな物でつったりもしています。アイテムを利用したり、お菓子を利用したり、ご褒美でつったり、頑張ったらよいことがあると教えていくとよいと思います。
泣かずに登園した日の帰りはぼ褒美で♪
子どもスペック
- 4歳の女の子
- 11歳の兄と4歳の妹
- 保育園通学歴:1年5か月
1週間の夏休みが終わり、家では我がままし放題の娘も、保育園では我慢しなければならない事がたくさんある為か、行き渋りがありました。
「ママと離れたくない」と言うものの、「おままごとのエプロンが使えない」とか「パズルの順番が回ってこない」など遊びたいけど遊べない愚痴も言っていたので、延長料金を払って早く登園したり、預かり保育にしたりして少しでも好きな玩具で遊べるようにしました。
あとは泣かないで登園できた時には、帰りに大好きなミスタードーナツやアイスクリームなどの、ちょっとしたご褒美を買って帰りました。
癖になってしまうかな・・・とも思ったので、数日続いたら今度は週末に♪という感じで、ご褒美の間隔をあけました。今は登園渋りはしなくなりました。
どうしても無理なら、泣いたままでも預けてしまう・・でもお迎え時には笑顔で元気
子どもスペック
- 3歳の女の子
- 一人っ子
- 保育園通学歴:2年6ヶ月
基本的には保育園が好きな子なのですが、時々、気分なのか、「行きたくない!!」とぐずることがあります。「どうして保育園に行かなきゃいけないの!」と泣かれると母の心も痛みます…。かといって行かせないわけにはいかないのが現実。
そんな時は、保育園へ行く途中、なるべく気をそらせるおしゃべりをします。子どもの好きなキャラクターの話、週末にお出かけしようという計画や、好きなおやつの話など。なるべく楽しい話題で、保育園に行きたくないという気持ちを忘れさせるように努めます。
それでうまく気分を変えられるときもありますが、それでも大泣きしてどうしても行きたくない、と泣き続けることもあります。そんな時は、申し訳ないですが保育園の先生にお任せして、泣かせたまま、さっさと出勤してしまいます。かわいそうなようですが、大丈夫、お迎えのころにはすっかり元気になっています。
ママのイライラを出さないでいると◎
子どもスペック
- 2歳の男の子
- おにいちゃんが一人
- 保育園通学歴:1年ほど
私の子供はお兄ちゃんは嫌がることなく保育園に行ってくれましたが、問題は2歳下の子でした。
朝はまず自分から起きることはありません。そして服を着替えさせようとするなら、「自分で着替える!」と服を脱がさせてもらえません。じゃあ着替えて!と言うと、ずっと泣いて着替えることはありません。こちらが無理に着替えさせると必死に抵抗。そして着替えた服を全て脱いでしまいます。こっちは仕事に行かないといけないのでイライラは募るばかりでした。何とか服を着替えさせても、車の中で大泣き。一度走っている車のドアを開けたことも。
そんな泣き始めたら何をするかわからない下の子でしたが、こちらが起きる前から機嫌よくイライラを見せないで遊びながら着替えることでヒステリックな拒否は無くなりました。やはり子供は親がイライラしているのを感じやすいのでしょうね。毎朝泣いて嫌がりますが、こちらも負けじと機嫌よく明るく遊びながら着替えて泣き止んだり抵抗が無くなりました。そのうちちゃんと行ってくれるだろうと期待しながらあと2年頑張ります。
保育園行きたくない!を予防する対策4選
保育園に行きたくないとぐずるのは、どこの家庭でも多くみられるようです。保育園を嫌がる子どもの対策として、ママたちが良く使う対策4選を紹介します。
気をそらさせる
おもちゃや遊びなどを取り入れて、保育園に行きたくない気持ちから気をそらさせます。行きたくないのに無理やり連れていかれると、子どもにとってもトラウマになってしまい、さらに状況が悪くなることも考えられます。ママが上手に気をそらせれば、子どもにとってもママにとってもストレスが↓。おもちゃは上手に活用しましょう。
保育園登校に、楽しみを作る
保育園でおしゃれを楽しんだり、楽しい遊びを見つけたり、なにかひとつでも「楽しみ」があると、いきたくない気持ちから「ちょっと行ってもいいかも・・」なんて心変わりするものです。保育園から帰ってきたら、今日あった楽しかったことなどを聞き取り、タイムリーな子どもならではの「楽しみ」を見つけてあげ、ストレスなく子どもが登園できるように導いてあげましょう。
登校できたときのご褒美を作る
大変だったことや辛かったあとに、なにかご褒美があるとまたがんばろうと思えることもあります。高価なものでなくても、今日がんばって登園できた「ごほうび」の楽しみがあると、あしたもがんばろうと思えるかもしれません。
ぐずっていてもときにはさっと送り届ける
保育園行きたくない!保育園にいくのがいやだ!といわれると、「そんなにいやなのかな」「なんか辛いことでもあるのかな」なんて、ちょっと聞き入ってしまいそうになりますが、ときには思い切ってさっと預ける勢いも大切。保育園に行ってしまえば、子ども同士ですぐ打ち解けて、遊ぶことに夢中になっていたりしています。ただし、あまりにも保育園に行きたがらない日が続くときは、こどもの体調や保育園の人間関係、トラブルがないかを確認することも大切です。
ストレスなく、信頼関係を崩すことなく、スムーズに登園できることが大切
複数のこどもたちと先生、なれない環境のなかで、こどもは少なからず保育園という環境にストレスを抱えることもあります。ただし、なにがストレスなのかを具体的に言葉で打ち明けられる年齢ではないので、それが「保育園に行きたくない」という衝動になることもしばしば。大切なことは、「保育園がいやだ」という衝動にかられているときでも、その気持ちを真向から否定することなく、最大限ストレスがないように登園できるよう助けることです。極力ストレスを感じず登園できることは、こどもにとってもトラウマにならないですし、母親にとってもストレスになりません。保育園を嫌がること自体は、けして悪いことではないので、その気持ちを否定する・叱るようなことだけはしないようにしましょう。大人でも、仕事にいきたくないときがしょっちゅうあるんですからね。
友だちにも慣れ親しんで、保育園が楽しくなってくると、おのずと「保育園行かない」は言わなくなっていきます。